というわけで今回は、「ワーキングホリデー」について解説しています。
ワーキングホリデーは、働きながら海外生活を体験できるプログラムです。現在、円安の影響もあり、オーストラリアなどで1ヶ月働くと、日本の倍以上給料をもらえたりします。
ただし、もちろん良い話ばかりではありません。
この記事を読めば、ワーキングホリデーを失敗せずにスムーズに始められます。さらに、滞在先で充実した日々を送るコツが分かります。
ワーキングホリデーについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデーは18歳〜30歳までを対象に、1年〜2年程度の期間で海外の文化や生活を体験できる留学制度です。日本と協定が結ばれている国であれば、ワーキングホリデーができます。現在、日本は26の国と協定を結んでいます。
語学学校で英語を勉強したり、仕事やアルバイトをしながら、国際交流を深められます。
ワーキングホリデーは学生ビザと違い、就労時間に制限がないので、賃金の高い国であれば十分な生活費を稼ぎながら、長期間滞在できます。
ワーキングホリデー協定国一覧
国名 | 年間発給枠 |
---|---|
オーストラリア | 無 |
ニュージーランド | 無 |
カナダ | 6,500 |
韓国 | 10,000 |
フランス | 1,500 |
ドイツ | 無 |
イギリス | 1,500 |
アイルランド | 800 |
デンマーク | 無 |
台湾 | 10,000 |
香港 | 1,500 |
ノルウェー | 無 |
ポルトガル | 無 |
ポーランド | 500 |
スロバキア | 400 |
オーストリア | 200 |
ハンガリー | 200 |
スペイン | 500 |
アルゼンチン | 200 |
チリ | 200 |
アイスランド | 30 |
チェコ | 400 |
リトアニア | 100 |
スウェーデン | 無 |
エストニア | 無 |
オランダ | 200 |
ワーキングホリデー人気国 トップ3
ワーキングホリデーで人気の3カ国を紹介します。ビザの発給枠が多く、仕事が見つかりやすい国が人気です。
・オーストラリア
・カナダ
・ニュージーランド
オーストラリア
オーストラリアは多くの外国人に人気の国。多国籍な国で多くのアジア人も住んでいるので、日本人にとっても住みやすいです。
ワーキングホリデーのビザが取得しやすく、現地の仕事も多いので、長期滞在しやすいでしょう。一定の条件を満たせば最長3年間の滞在ができます。
ワーキングホリデー協定国のなかでも、長く滞在できるのが特徴です。
カナダ
カナダは移住先として人気の国。外国人の受け入れに寛容で、治安もよく、住みやすい環境です。英語の発音に訛りがなく、綺麗な英語を覚えられます。
ワーキングホリデーのビザは年間6,500人の抽選で、オーストラリアと比べるとビザの取得がやや難しいです。仕事は日系企業が多く進出しているので、探しやすいです。
カナダは大自然に囲まれた寒い地域なので、ウインタースポーツが好きな人に絶好のエリアです。
ニュージーランド
ニュージーランドは日本の70%くらいの面積の小さな島国です。全人口は約480万。人口密度が低く、現地の人ものんびりしていて、ゆったりした時間を過ごすことができます。
自然に触れながら、マイペースに語学学習したい方に向いている環境です。
ワーキングホリデーのメリット
ワーキングホリデーには、以下の4つのメリットがあります。
・海外に長期滞在できる
・海外で働ける
・色んな国の知り合いができる
・海外の文化や価値観を学べる
海外に長期滞在できる
ワーキングホリデーは、入国から1年間の滞在が可能です。オーストラリアでは条件を満たすことで、最大3年間滞在することができます。
海外で働ける
海外就職となると就労ビザのハードルが高いですが、ワーキングホリデーであれば、同じように海外で仕事をしながら収入を得ることができます。
将来、海外で働きたい人は、実際にやっていけるか良いお試し期間になります。
海外就職については、高卒で海外就職できる?6つの方法とメリット・デメリットを紹介で紹介しています。
色んな国の知り合いができる
ワーキングホリデーの人気国では、色々な国籍の人たちが滞在しています。
一緒に働いたり、シェアハウスに住んだり、生活を共にすることで、世界中に友達ができます。日本ではなかなかできない体験なので、積極的に交流しましょう。
ワーホリ後もずっと繋がる世界の友達が見つかるはずです。
海外の文化や価値観を学べる
海外に滞在すると、日本とは違う文化や習慣があります。
戸惑うこともありますが、相手の国を尊重しながら、柔軟に溶け込むことが大切です。「日本の常識は世界の非常識」と言われるように、世界から学べることはたくさんあります。
色んなことを学んで、人としても成長できるでしょう。
ワーキングホリデーのデメリット
ワーキングホリデーには3つのデメリットがあります。海外では英語力がないと生活しづらいことが多いです。
・初期費用がかかる
・英語力が伸びるか分からない
・仕事が見つからない
初期費用がかかる
ワーキングホリデーは、語学学校の授業料や引っ越し費用、仕事が見つかるまでの生活費など、初期費用が150万円程度必要です。
事前の準備を工夫することで、もっと抑えられますが、予算ギリギリでの渡航は、あまりすすめできません。
ワーホリ途中でお金が底尽きてしまって、帰国となってしまう可能性があります。
英語力が伸びるか分からない
海外での1年間はあっという間です。留学とは違うので、毎日をダラダラと過ごしていると英語力も伸びないまま、ワーキングホリデーは終わってしまいます。
仕事が見つからない
英語が話せないと仕事を見つけにくいです。日本に来ている外国人が、日本語が話せないと仕事が見つからないのと同じです。
ワーキングホリデーのよくある失敗談
・語学力がないまま勢いで渡航
・日本食レストランや日本人経営のファームで働く
・日本人とばかり一緒に行動する
・日本人のシェアハウスに住む
・貯金がない
・語学学校に長く通う
語学力がないまま勢いで渡航
ワーキングホリデーは語学力がなくても申請できます。現地に行けばなんとかなるだろうと思う人がいますが、そんなに甘くないです。(中にはなんとかなる人もいる。)
なぜなら滞在期間で決まっているからです。しっかりした計画がないと、何も成長できないまま、あっという間に1年間が過ぎてしまいます。
日本食レストランや日本人経営のファームで働く
英語力が不安だから、日本食レストランや日本人経営のファームで働く人も多いです。
日本語が使えると安心かもしれませんが、英語力はあまり成長しないでしょう。
日本人とばかり一緒に行動する
せっかくグローバルな環境に来ても、日本人とばかりつるんでしまう人がいます。
日本語でのコミュニケーションはもちろん楽ですが、気付いたら「日本語しか使っていない」なんてことにも…。
日本人のシェアハウスに住む
日本人の留学生や学校の紹介で日本人経営のシェアハウスに住む人がいます。
となると、住んでいるのも日本人ばかり。外国人の人達と英語で話すこともなく、日本語中心の生活となります。
貯金がない
ワーキングホリデーは、初期費用が必要です。「賃金の高い国に行けばすぐ稼げる」と思っている人もいますが、語学力やスキルがなければ高い賃金では働けません。
語学学校に長く通う
ワーキングホリデーの期間は約1年程度。長く留学しすぎると残りの期間は数ヶ月。仕事を探すことも難しくなり、仕事の経験がないと延長もできなくなります。
ワーキングホリデーを成功させる5つの方法
・事前に語学力を身に付けている
・英語環境で働く
・海外の友人達に囲まれる
・外国人がいるシェアハウスに住む
・コミュニケーション能力が高い
事前に語学力を身に付けている
事前にある程度の語学力があれば、英語環境に慣れるのも早いです。アルバイトの選択肢も増え、時給も高いです。
交流の幅も広がり、想像していたワーキングホリデーの海外生活を過ごせるでしょう。
英語環境で働く
英語環境で働けば、飛躍的に英語力が伸びます。日本語しか使わない日本食レストランや、言葉を交わすのが少ない農場で働くのとは、1年後の英語力がまったく違います。
海外の友人達に囲まれる
積極的に他の外国人と交流をする人は、英語力とコミュニケーション力がぐんぐん伸びます。
たとえ最初は英語力が低くても、1年後には笑いながら話せるようになっているでしょう。
外国人がいるシェアハウスに住む
外国人が住んでいるシェアハウスに住むことは、なかなかできない体験です。
国際交流を重ねることで、英語力とグローバルなコミュニケーション能力を伸ばせます。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーションが好きな人は、英語があまり喋れなくても積極的に話しかけるので、自然にネイティブの発音や話し方を吸収できます。
ワーキングホリデー準備に必要なこと
ワーキングホリデーをスムーズにスタートするには、語学力が重要です。英語を話せるか話せないかで、最初の生活スタイルが大きく変わります。
英語力の目安は「TOEIC600点程度+スピーキング力」が望ましいです。
とは言われても初心者にはハードルが高い…でも早くワーホリ行きたい。どうしたらいい?
短期間で英語力を身に付けるには、次の方法がおすすめです。
・短期間で日常英会話をマスターするなら2カ国留学
・費用を抑えたいなら、独学+オンライン英会話
短期間で日常英会話をマスターするなら「2カ国留学」がオススメ
ワーキングホリデーをする前に留学して、生活の基盤となる英語力を身に付けます。
留学先としては費用が安く、英語初心者向けのフィリピン留学が人気です。おすすめの留学期間は3ヵ月程度で、費用は約80万円です。
最初の留学先でしっかり勉強しておけば、次の語学学校で高いレベルからスタートできますし、留学期間も短くて済みます。英語力があれば、現地で高い時給で働けます。
ワーキングホリデーでロケットスタートをしたい方は、2カ国留学がオススメです。
フィリピン留学については、英語初心者がたった3ヶ月のフィリピン留学で英語が話せるようになる理由で紹介しています。
実際にワーキングホリデーに行って、英語が話せずフィリピン留学で英語学習をやり直す人もいます。
なるべく費用を抑えたいなら「独学+オンライン英会話」
費用を抑えたいなら、英語の基礎文法は独学で終わらせて、スピーキング力や実践はオンライン英会話を使うのもオススメです。
本やアプリは5,000円程度。オンライン英会話も毎月1万円以内で受講できるので、留学と比べるとかなり費用を抑えられます。
ただし、自分のしっかりした目標と計画、実行力が必要です。
高いモチベーションを維持できないと続かないので気をつけましょう。計画やモチベーションの維持が不安なら、英語学習のコーチングを使うのも手です。
オンライン英会話については【無料体験あり】英語初心者におすすめのオンライン英会話で紹介しているので参考にしてみてください。
まとめ:ワーキングホリデーは準備と語学力で大きな差が出る
ワーキングホリデーは、18歳〜30歳までしかできない貴重な経験です。
しっかりした準備と語学力があれば、本来の目的でもある滞在国の文化や生活をより深く体験でき、十分な英語力を身に付けられます。
色んな国の友達もできて、大きな成長に繋がるでしょう。
「一生に一度きりのワーキングホリデー」
みなさん充実したワーキングホリデー生活を送ってください。