高卒で海外就職できる?6つの方法とメリット・デメリット

高卒で海外就職できる?6つの方法と注意点を紹介
海外で働きたい人

高卒の資格しかないけど、海外で働くことはできるの?

というわけで、今回は「高卒での海外就職」について解説しています。

結論から言うと、高卒でも海外就職はできます。但し、選べる職種や働ける国が限られます。

この記事を読めば、高卒でどうやって海外就職できるかが分ります。

さらに「どんな職種が選べて、どんなスキルが役に立つか?」など、将来のステップアップに役立つ情報も紹介しています。

海外就職について詳しく知りたい方は、是非参考にしてみてください。

目次

高卒でも海外就職できるの?

履歴書

海外就職と聞くと、高学歴が条件というイメージですが、高卒でも海外就職はできます。

「高卒だから日本でしか働けない」
「海外就職なんて考えもしなかった」

と思っている方もいますよね。

でも、世界には高卒でも海外で活躍している人がたくさんいます。

海外で働きたい人

とは言っても、どうやって海外就職するの?

まずは、高卒で海外就職する6つの方法を解説していきます。

高卒で海外就職する6つ方法

海外で働く方法

高卒が海外就職する方法は以下の6つです。

高卒の場合、主に現地採用・ワーキングホリデーが多いです。

・海外駐在
現地採用
ワーキングホリデー
・海外インターンシップ
・留学中のアルバイト
・ノマドワーカー

海外駐在

海外駐在は日本で採用され、海外に赴任するようなイメージです。

比較的給料が高く、住居の提供など、現地での待遇も良いことが多いです。

その分、採用のハードルは高く、学歴や経験がないと難しいでしょう。

現地採用

現地採用は現地の企業に雇用されたり、日本の現地支社で雇用される場合です。給与は現地の生活基準をベースに支払われます。

東南アジアの場合、日本より物価が安い為、給与も低いことが多いです。

採用のハードルは駐在より低いので、海外で働くチャンスも高くなります。

ワーキングホリデー

ワーキングホリデーは、18歳〜30歳までを対象に、協定を結んでる国に、就労や学生などで現地を体験できるシステムです。期間は約1年程度となります。

通常、ワーキングホリデーの前半は、準備のために語学学校に通います。英語でのコミュニケーションができるようになってから、ホテルやレストランなどで働き始めます。

一定の実務経験があると、ワーキングホリデーをさらに延長できます。ワーキングホリデーをきっかけに海外就職できる可能性もあります。

ワーキングホリデーは、以下の26カ国で利用できます。

本格的な英語を学びたい

オーストラリア / カナダ / ニュージーランド / イギリス

目的に合わせやすい人気国

ドイツ / フランス / アイルランド / デンマーク/ ノルウェー / 香港 / 台湾 / 韓国

その他の協定国

オランダ / イタリア / フィンランド / ポーランド / アイスランド / スウェーデン / エストニア / リトアニア / スロバキア/ オーストリア/ ハンガリー / スペイン / ポルトガル / チェコ / アルゼンチン / チリ

海外インターンシップ

海外インターンシップは、学生が職業体験をできるシステムです。数日から数週間の短期が一般的ですが、海外のインターンシップの場合は数ヶ月単位の長期となります。

インターンシップに参加するには「自分で情報を集める」「斡旋会社に紹介してもらう」になります。斡旋会社に紹介してもらう場合は、インターンシップ費用を支払う必要があります。(無料の場合もある)

インターンシップ期間中は無給もしくは給与が低いことが多いです。その分、高卒でも経験を積むことができます。インターンシップ期間中に仕事のパフォーマンスが良かったり、コネクションができたりすると、就職できるチャンスもあります。

留学中のアルバイト

カフェ

留学をしながら学生ビザでアルバイトとして働く方法です。留学は高卒でも簡単にできるので、アルバイトもできます。

但し、学生ビザの場合、週20時間までなど、働ける時間が決められています。

語学力を磨きつつ、アルバイトで海外の実務経験を積みながら、海外就職を目指します。

留学費用が必要になるので、ある程度の貯金が必要です。

ノマドワーカー

ノマドワーカーとは、会社に属せず、好きな場所でフリーランサーとして働くことです。

たとえば、日本のITの請け負いながら、東南アジアなどの物価の安い国に住めば楽に暮らすことができます。

TAKA

海外のカフェなどに行くと、フリーランサーがPCで作業しているところを見かけたりします。

但し、国によって滞在ビザの種類が異なりますので、注意が必要です。

高卒で海外就職するメリット

高卒で海外就職するメリットは、他の人と違ったスキルを身に付けるチャンスです。

・日本とは違う経験が積める
・視野が広がり、選択肢が増える
・英語が話せるようになる
・海外にコネクションができる

日本とは違う経験が積める

外国人

ひとりの外国人として働くのは貴重な経験です。その土地の文化・生活スタイルは様々で、現地の人達・その他の外国人と一緒に働くことで、色々なことが学べます。人として大きく成長できるでしょう。

視野が広がり、選択肢が増える

海外経験を積むことで、視野が広くなります。転職する際に選べる仕事が増えたり、企業側から海外経験を重宝されたりします。

人と違った経験を積むことで、高卒でも「飛び級」で良いポジションに付ける可能性もあります。

英語が話せるようになる

海外生活で必要なのが英語。「翻訳機があるから大丈夫。」なんて言う人もいますが、実際は話せないと不便です。

英語圏ではもちろん、英語圏でなくともコミュニケーションツールとして英語を使います。

また、音楽や映画、テレビから聞こえてくるニュースも英語が多くなります。

もちろん勉強は必要ですが、英語環境に身を置くことで英語が話せるようになります。

海外にコネクションができる

海外で働くと、現地の人達や他の外国人とのコネクションができます。

帰国後に「やっぱり海外に住みたい。」と思った時に知り合いがいると心強いです。海外ではコネクション社会が強いので、仕事探しから家探しまで、色んな場面で助けてもらえます。

ただし、メリットばかりではありません。高卒だと海外就職のハードルは高いので、事前にリスクも知っておくことが大切です。

次では「高卒で海外就職する時のデメリットと注意点」を解説します。

高卒で海外就職する時のデメリットと注意点

高卒で海外就職を目指す場合、いくつかのデメリットと注意点があります。

・就労ビザが厳しい
・経験・知識不足と見られる
・選べる職種が限られる

就労ビザが厳しい

パスポート

海外で働く際の就労ビザを取得できる判断基準は「現地の人が持ってない特別なスキル」と「大学卒業の資格」です。

特に大学の学位はビザ発行の最初の判断基準として、大きく影響します。

経験・知識不足と見られる

海外では学歴を指標として重視します。

ですので、高卒だと「経験や知識が足りない人」と見られやすいです。

高卒で海外就職を目指すのであれば、実力が分かりやすいスキルを身に付けておくことをおすすめします。

TAKA

現地の人に高卒でどうやって海外で働けてるの?と不思議そうに聞かれることもありました。

選べる職種が限られる

高卒で特別なスキルがないと職種は限られます。

具体的にあげると、日本人というだけで優位になる日本食レストラン・日本語のコールセンターなどです。

高卒で海外就職するために必要なものは?

必要なもの

・実務経験
・語学力
・貯金
・人脈・コネクション
・転職エージェント

実務経験

専門分野において、数年間の実務経験があると高卒でも就労ビザが降りやすいです。

学位が足りない分を経験でカバーします。社会人経験ゼロからだと厳しいかもしれません。

その場合は、海外インターンをおすすめします。

語学力

英語が話せると現地の人をマネージメントしたり、現地企業で働くチャンスがあります。語学力がないと、日本語が使える職種のみになるので、せっかくの海外経験がもったいないです。

できれば、ある程度の語学力をつけて、海外就職する方がスムーズでしょう。

貯金

海外就職するには貯金が必要です。必要な貯金額は、企業の待遇や住む国によって違いますが、生活に必要な額の3ヶ月分程度あれば大丈夫でしょう。

企業によっては、渡航費のサポートがありますし、物価の安い東南アジアなどであれば、30万円くらいの貯金があれば大丈夫です。

転職エージェント

オフィス

海外就職の意志が固まったら、まずは転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

何故かと言うと、高卒の場合は選べる職種や国が限られるからです。

行きたい国を見つけて準備をしても「いざ転職相談したら就労ビザでそもそも無理だった。」となる可能性もあります。

事前に転職エージェントから情報を集めることで、自分が海外就職できそうな職種や国が分かるので、早めに相談してみてください。

大卒の学位を取得する

大学

高卒だと就労ビザや給与面で不利になりやすいです。将来的に長く海外に住む予定であれば、大学の学位を取得するのも手です。

たとえば、最初は高卒で海外就職し、働きながら通信大学に通います。

大学卒業後に転職や他の国を目指すのもありでしょう。

今はスクリーニングなしの通信大学もあるので、海外に住みながら大学を卒業できます。

TAKA

僕は高卒が就労ビザに影響することを知らなかったので、苦労しました。高卒で働ける国でなんとか就職して、海外で働きながら日本の通信大学を卒業しました。

高卒で海外就職しやすい職種

・日本食レストラン
・コールセンター
・日本語教師
・ホテルスタッフ
・語学学校の日本人サポート

日本食レストラン

ラーメン店員

海外に出店している日本食レストランです。

寿司屋やラーメン店が多いので経験者であれば優遇されます。

同僚やお客さんと話すことで、日常英会話が習得できます。

コールセンター

コールセンター

日本人向けのコールセンターです。タイやマレーシア、フィリピンなどの物価が比較的安く、リゾート地に多い傾向です。

基本的に日本語のみなので、初心者でも働きやすいです。

日本語教師

教室

日本語教師の求人は、主にベトナムやインドネシアなど、東南アジアに多いです。

理由は、日本に来ている技能実習生が、渡航前に研修機関で日本語教育を受けているからです。

日本語教師になるには、日本語教育能力検定試験の資格が必要です。

ただ、日本語教師が不足しているので、資格がなくても働ける可能性が高いです。

ホテルスタッフ

ホテル受付スタッフ

日本人向けにホテルの受付対応や、ホテル内のレストランでシェフとして働くなどです。

英語不要で働ける場合もありますが、コミュニケーションが大切な仕事なので、最低限の語学力は身に付けておいた方が良いでしょう。

語学学校の日本人サポート

日本人留学生のサポートや、学校のマネージメント・マーケティング業務です。

インターンシップで募集していることが多いです。給与はお小遣い程度だったりしますが、語学学校で自分も勉強をしながら、英語を習得できます。

高卒で海外就職したい人は、ITスキルと語学力をつけよう

高卒でもITスキルがあって英語が話せると、自由度と選択肢が増えます。

特にIT関連は世界的に見ても仕事が多く、高卒でも実力次第で高い給与がもらえます。

IT分野はスキルを広げやすいですし「どこからでもできる」というのがオススメの理由です。

東南アジアの就労ビザ事情

ビザ事情

高卒でも海外就職しやすいのが、東南アジアです。

ということで、東南アジアの就労ビザ事情をまとめてみました。

英語が話せたり、専門スキルがあって「よし!海外行くぞ!」という気持ちになっても、就労ビザの許可がないと働けないので、要注意です。

みなさんの行きたい国を事前に調べておきましょう。

東南アジアの就労ビザ事情と国の特徴
スクロールできます
国名条件言語特徴
タイ高卒タイ語日系企業が多く、日本語のみで働ける会社もある。日本食レストランも多く、住環境が整っていて住みやすい。
フィリピン高卒英語第二言語が英語なので、英語環境で生活ができる。現地スタッフのマネジメントの仕事が多いので、日常英会話はできるのが望ましい。
マレーシア大卒英語
マレー語
日系企業が多く、物価も比較的安い。住環境が整っており、外国人のリタイヤ後の移住先としても有名。
ベトナム大卒ベトナム語東南アジアで勢いのある国のひとつ。日本への技能実習生も多く、日本語を話せる人も多い印象。
インドネシア大卒英語首都ジャカルタでは日系の製造業。リゾート地のバリ島では観光・飲食業。他の東南アジアと比べると物価は少し高め。
カンボジア大卒英語
クメール語
イオンが進出しているのは有名。英語が通じる場所も多い。他の東南アジアと比べると求人数はまだ少ない。
シンガポール大卒英語
マレー語
アジアのハブとして、金融センターを中心に発展を続ける経済大国。就労ビザの審査が最も厳しく、収入によってビザの種類も変わる。物価は日本より高い。

高卒でオススメの海外就職はタイとフィリピン【東南アジア】

東南アジアの中でも、タイとフィリピンは外国人観光客も多く、就労ビザも取りやすいです。

タイは日系企業の数が5,000を超えおり、タイに特化した人材派遣会社もあるので、仕事も探しやすいと思います。フィリピンはアジアに居ながら、英語環境で生活できるのが魅力です。

次ではタイとフィリピンについてもっと詳しく紹介します。

海外初心者なら、治安が良い「タイ」がおすすめ!

タイ

タイは日本から飛行機で約5時間。アジア、ヨーロッパなどからの直行便も多く、東南アジアでもっとも人気の国です。年間平均気温は29度で、夏が好きな人には最高な気候です。

現在、5,000以上の日本企業が進出しています。日本食レストランやお店、日本人向けの病院もあり、生活環境が整っています。日本企業への営業の仕事も多いので、日本語のみでも仕事ができます。

日本人の最低賃金が50,000バーツ(約17万円)に設定されてあるので安心です。休日はプーケットなどのリゾートビーチで過ごしたり、隣国のカンボジア、ベトナム、マレーシアなどへの海外旅行も簡単にできます。

海外就職初心者には働きやすい環境と言えるでしょう。

タイの基本情報
国名タイ王国
首都バンコク
言語タイ語
人口6980万人
宗教仏教
時差2時間
気候年間平均気温 29度
日本人給与最低賃金50,000バーツ(約17万円)〜
求人内容製造管理営業
IT企業
コールセンター
日本食レストラン
物価プール・ジム付きコンドミニアム:45,000円
マッサージ:1,000円
ランチ:200円
電車:50円
水:40円

ラーメン:1,000円
治安スリやぼったくりの軽犯罪はありますが、注意をしていれば問題ないです。治安は比較的良いです。

英語力を伸ばしたいなら「フィリピン」がおすすめ!

フィリピン・セブ島

フィリピンのマニラは日本から飛行機で約3時間。第2言語として英語が使われており、大体の場所で英語が通じるので、外国人にとって過ごしやすい環境です。年間平均気温は28度。綺麗なビーチがたくさんあります。

現在、1,500以上の日本企業が進出しており、セブ島には多くの語学学校もあります。仕事は主に現地スタッフの管理が多いので、日常生活程度の英語力は必要です。

給与は45,000ペソ(約10万円)〜と少し低めですが、休日は日本でも有名なビーチリゾートのセブ島などでのんびり過ごしたりもできます。

フィリピンの基本情報
国名フィリピン民主主義共和国
首都マニラ
言語タガログ語、英語
人口1億1千万人
宗教カトリック
時差1時間
気候年間平均気温 27度
日本人給与最低賃金45,000ペソ(約10万円)〜
求人内容製造管理
語学学校
IT企業
コールセンター
物価プール・ジム付きコンドミニアム:30,000円
マッサージ:700円
ランチ:200円
水:30円
ラーメン:1,000円
治安スリやぼったくりの軽犯罪は多いので、最低限の注意が必要です。

まとめ:高卒で海外就職するなら、日常英会話を覚えよう

カフェでミーティング

高卒で海外就職したい方は、まずは最低限の英語を身に付けましょう。

英語ができることで、選べる仕事の幅も広がりますし、海外生活に役立ちます。

せっかく海外を目指すのであれば、現地の人やその他外国人とたくさんコミュニケーションを取って、充実した日々を送りましょう。

国内で実践的な英語力を身につけたいなら、オンライン英会話がおすすめです。

オンライン英会話については【無料体験あり】英語初心者におすすめのオンライン英会話で紹介しているので、参考にしてみてください。

みなさんが実りある海外就職になることを応援しています。

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この記事を書いた人

海外の英語学校で約5年間、営業・マーケティングを担当。自身も英語ゼロからオンライン英会話・留学を通じて、語学習得。これまでの経験を活かして英語初心者向けに「話せる英語」をテーマに情報発信しています。

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