英語でのプレゼンテーションは、多くの日本人にとってハードルが高く感じられます。
しかし、「PREP法」を使えば、英語でのプレゼンテーションが劇的に向上し、聞き手に強い印象を与えることができます。
本記事では、PREP法とは何か、その重要性やメリットについて詳しく解説し、具体的な使い方や例文を紹介します。
英語力に自信がない方でも、ポイントを抑えれば効果的なプレゼンテーションができるようになるのでぜひ参考にしてください。
PREP法とは
PREP法とは、Point(ポイント)、Reason(理由)、Example(例)、Point(ポイント)の順に話を展開するプレゼンテーションの手法です。
この方法を使うことで、主張を明確にし、論理的に話を進めることができます。まず、最初に主張(ポイント)を述べ、その後に理由を説明します。次に、その理由を裏付ける具体的な例を挙げ、最後に再度主張を繰り返します。
PREP法は話の流れを分かりやすく整理するためのフレームワークとして広く活用されています。英語でのプレゼンテーションでは、聞き手に強いインパクトを与え、理解を促進するために非常に有効です。
PREP法が英語のプレゼンで重要な理由
英語のプレゼンテーションにおいてPREP法が重要な理由は、文章構造が聞き手にとって理解しやすいからです。
英語を母国語としないプレゼンターにとって、明確で簡潔な表現が求められる場面では、PREP法が非常に役立ちます。論理的に話を展開するためのテクニックで、内容を整理しやすくします。
ビジネスシーンや学術的なプレゼンテーションでは、聞き手に対して一貫したメッセージを伝えることが求められます。PREP法を使うことで、話の要点を効果的に伝え、聞き手の注意を引きつけることができます。
PREP法のメリット
以下、PREP法のメリットについて、それぞれ紹介します。
- 相手に伝わりやすい
- 短時間で要点が話せる
- 文章作成が楽になる
- 表現力が広がる
- 幅広いシーンで活用できる
- 説得力の向上
相手に伝わりやすい
PREP法を使うことで、話の内容が明確になり、聞き手に伝わりやすくなります。
最初に主張を述べ、その理由と具体例を挙げることで、聞き手は論理的に話を理解できます。また、再度主張を繰り返すことで、重要なポイントを強調し、聞き手に印象付けることができます。
短時間で要点が話せる
PREP法は、短時間で要点を効果的に話すことができます。話の構造が明確に決まっているため、無駄な情報を省き、必要なポイントだけを伝えることができます。
限られた時間内で効率的にプレゼンテーションを行うことができます。
文章作成が楽になる
PREP法を用いることで、プレゼンテーションの文章作成も楽になります。フレームワークに沿って話を組み立てることで、自然と論理的な構成になります。
また、一貫したフォーマットを使用することで、異なる内容でも一貫性を持たせることができます。
表現力が広がる
理由と例を交えて話すことで、単なる事実の羅列ではなく、豊かな表現が可能になります。聞き手に対して強い印象を与えることができ、プレゼンテーションの質が向上します。
幅広いシーンで活用できる
ビジネスプレゼンテーションだけでなく、学術的な発表や日常のコミュニケーションなど、幅広いシーンで活用できます。どのような場面でも効果的に使えるため、汎用性が高いのが特徴です。
説得力の向上
プレゼンテーションの説得力が向上します。理由と例を交えて話すことで、主張がより具体的になり、聞き手に納得感を与えることができます。
また、再度主張を繰り返すことで、重要なポイントを強調し、聞き手に強いインパクトを与えることができます。
PREP法を上手に使うためのコツ
PREP法を効果的に活用するためには、いくつかのポイントがあります。
以下、PREP法のコツについて、それぞれ紹介します。
- 結論を明確にする
- 理由を論理的に説明する
- ポイントを再確認する
- シンプルに保つ
- フィードバックをもらう
- 聞く人を意識する
- 自信を持つ
結論を明確にする
PREP法の第一歩は、結論を明確にすることです。プレゼンテーションの冒頭で主張をはっきりと伝えることで、聞き手は話の方向性を理解しやすくなります。
結論が曖昧だと、聞き手は何を主張しているのか分からず、プレゼンテーションの効果が半減します。明確な結論を持つことで、プレゼンテーション全体の焦点が定まり、聞き手の注意を引きつけることができます。
理由を論理的に説明する
結論を述べた後は、その理由を論理的に説明することが重要です。理由が明確でなければ、結論は説得力を欠いてしまいます。
論理的な説明は、聞き手に対して信頼感を与え、主張を支持する要素となります。理由をしっかりと整理し、順序立てて説明することで、聞き手に納得感を与えることができます。
ポイントを再確認する
プレゼンテーションの最後に、もう一度主張を繰り返すことで、聞き手の記憶に残りやすくなります。最も伝えたいメッセージを強調できます。
「したがって、私たちの製品は市場で最も優れているのです」と再度結論を述べることで、聞き手に対するインパクトが増します。
再確認のステップは、プレゼンテーション全体の流れを締めくくり、聞き手に明確なメッセージを残すために非常に重要です。
シンプルに保つ
PREP法を使う際は、シンプルさを保つことが重要です。
複雑な表現や不要な情報は避け、主張、理由、例、再確認の流れを簡潔にまとめます。シンプルにすることで、聞き手にとって理解しやすくなり、プレゼンテーション全体がスムーズになります。
英語でのプレゼンテーションでは、簡潔で明確な表現が求められるため、余計な情報を省くことが成功の鍵となります。
フィードバックをもらう
友人や同僚にプレゼンテーションを見てもらい、改善点を指摘してもらいます。自分では気づかなかった問題点や改善点を把握することができます。
フィードバックをもらうことで、プレゼンテーションの質を向上させ、聞き手に対する効果を最大化することができます。
聞く人を意識する
プレゼンテーションの成功は、聞く人を意識することに大きく依存します。聞き手の興味や関心、背景知識に合わせて話の内容や表現を調整します。
例えば、専門的な内容を話す場合は、聞き手の専門知識を考慮して説明を簡潔にします。聞く人を意識することで、プレゼンテーションがより効果的になり、聞き手に強い印象を与えることができます。
自信を持つ
最後に、自信を持つことが重要です。自信を持って話すことで、聞き手に対する信頼感が増し、プレゼンテーション全体の説得力が向上します。
練習を重ね、内容をしっかりと理解することで、自信を持ってプレゼンテーションに臨むことができます。自信があると、聞き手にもその自信が伝わり、プレゼンテーションの効果がさらに高まります。
PREP法(プレップ)の具体例
![PREP法](https://zero-eigo.com/wp-content/uploads/2022/07/prep.jpg)
では、実際にPREP(プレップ)法を使って具体例を解説していきます。
「Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(例)→ Point(結論)」の順番を意識して英語の文章を作りましょう。
この「型」を覚えれば自分の主張がはっきりとした、相手に伝わりやすい英語が話せるようになります。
最初はシンプルに文章を作るのがコツです。
- Point(結論):結論を述べる
- Reason(理由):理由を述べる
- Example(例):理由を裏付けるための例や証拠・経験
- Point(結論):最後にもう一度主張する
Point(結論):自分が言いたいことを主張する
まずは、自分が言いたいこと(結論)を簡潔に主張しましょう。
I think Ohtani Shohei is the best baseball player in the MLB.
私は大谷祥平選手がMLB(メジャーリーグ)で一番の選手だと思います。
Reason(理由):結論に至った理由
結論に対する理由を分かりやすく述べます。文章の頭は「Because(何故なら)」から始めると分かりやすいです。
Because He can hit and pitch at the same time very well.
We have never seen anyone like this person since babe ruth.
何故なら彼は打撃と投手を同時にとても良くできるからです。
私たちは、ベーブルース以来そんな人を見たことがありません。
Example(例):理由の裏付けとなる証拠や具体例・経験
理由の裏付けとなる証拠データや具体例を挙げて、聞き手が納得するようにします。
In 2021, he hit 46 home runs as a batter and 9 won as a pitcher.
Finally, he won the MVP.
2021年、彼はバッターとして46本塁打を打ち、投手として9勝。
最後にはMVP(年間最優秀選手賞)を獲得しました。)
Point(結論):最後に念を押して、もう一度主張をする
最後にもう一度、自分の言いたいこと(結論)を主張して、説得力のある会話に仕上げます。
That’s why Ohtani Shohei is the best baseball player in the MLB.
だから大谷祥平選手はMLB(メジャーリーグ)で一番の選手です。
PREP法を使った文章の完成例
![](https://zero-eigo.com/wp-content/uploads/2022/07/baseball.jpg)
PREP法が完成すると以下の文章になります。話の内容が整理されているのがよく分かります。
Point(結論):I think Ohtani Shohei is the best baseball player in the MLB.
Reason(理由):Because He can hit and pitch at the same time very well.
We have never seen anyone like this person since babe ruth.
Example(例):For example, In 2021, he hit 46 home runs as a batter and 9 won as a pitcher.
Finally, he won the MVP.
Point(結論):That’s why Ohtani Shohei is the best baseball player in the MLB.
P:私は大谷祥平選手がMLB(メジャーリーグ)で一番の選手だと思います。
R:何故なら彼は打撃と投手を同時にとても良くできるからです。私たちは、ベイブルース以来そんな人を見たことがありません。
E:例えば、彼は2021年にバッターとして46本塁打を打ち、投手として9勝。最後にはMVP(年間最優秀選手賞)を獲得しました。
P:だから大谷祥平選手はMLB(メジャーリーグ)で一番の選手です。
PREP法(プレップ)で使えるフレーズ
PREP法を効果的に活用するためには、適切なフレーズを使うことが重要です。ここでは、各段階で使えるフレーズを紹介します。
Point(結論)
- I think〜(私は〜と思います)
- I totally agree with you.(私はあなたに同感です)
- I belive〜(私は〜を信じます。)
Reason(理由)
- Because(なぜなら)
- The reason for this is〜(この理由は〜です)
Example(例)
- For example(たとえば)
- In In my experience(私の経験では)
- As far as I know(私が知る限り)
Point(結論)
- That’s why〜(それが〜の理由です)
- Therefore(したがって)
まとめ:PREP法(プレップ)ができれば英会話の質が上がる
![PREP法でスピーチ](https://zero-eigo.com/wp-content/uploads/2022/07/speach.jpg)
PREP法をマスターすれば、英会話の質が飛躍的に向上します。論理的で分かりやすい話し方が身に付き、聞き手に対して強いインパクトを与えることができます。
また、シンプルで明確な構造を持つため、話の内容が一貫しやすくなり、聞き手の理解を助けます。さらに、理由や具体例を交えることで、説得力が増し、自信を持って話すことができるようになります。
ぜひ、PREP法を取り入れて、英会話のスキルを向上させてください。
![](https://zero-eigo.com/wp-content/uploads/2024/06/callan_thumb03-300x200.jpg)